はい。おきのすけです。
40代で初めての台湾・台北旅行記の第4弾をお送りします。
今回から何回かに分けて、旅行2日目に台北の郊外へ観光に行ったときの様子をお届けします。
まずは野柳地質公園です。
それでは、はりきって参りましょう!
👇前回訪れた「士林夜市」についての旅行記はコチラ。
👇台湾・台北旅行記の第1弾はコチラ。
野柳地質公園とは
「野柳地質公園(イエリョウヂシーゴンユェン)」は、台湾の北端にある観光地です。
数多くの「奇岩」が立ち並んでいることで有名です。
奇岩というのは、その名のとおり奇妙な形をした岩石のことです。
これらの奇岩は人間の手で作られたものではなく、およそ1000万年にもおよぶ地殻変動や海水による侵食、岩石の風化など、自然の力によって作られたものです。
野柳地質公園には、まるで地球上のものとは思えないような光景が広がっています。
その風景はトルコのカッパドギアや、エジプトの白砂漠にも例えられるほどです。
もっとも、おきのすけは両方とも行ったことがないので、まったくピンと来ないのですが……。
野柳地質公園は、日本人にとってはあまり馴染みのない観光地かもしれません。
しかし、野柳地質公園はわざわざ郊外まで足を運ぶだけの価値があるところだと思います。
まるで火星にでも降り立ったかのような、不思議な体験をすることができますよ。
営業時間:8:00~17:00(年中無休)
野柳地質公園の観光のポイント
女王頭(クイーンズヘッド)は必見!
野柳地質公園の見どころといえば、誰が何といっても女王頭(クイーンズヘッド)です。
入場チケットにも写真が載っているように、野柳地質公園のシンボルですね。
クイーンズヘッドは首の部分が年々細くなっていて、いずれ折れてしまうと言われています。
いつ折れてしまってもおかしくないので、興味のある人は早めに見に行きましょう。
奇岩を至近距離で見ることができる
野柳地質公園にはクイーンズヘッドの他にも、特徴のある奇岩がたくさんあります。
それら奇岩を至近距離で見ることができるのも、野柳地質公園の魅力です。
奇岩の周りには柵などが置かれていないため、触ろうと思えば触ることができてしまいます。
もっとも、奇岩に触ることは禁止されているので、実際に触ってはいけませんよ。
3つのエリアそれぞれに見どころがある
野柳地質公園は入り口から岬の先端まで1.7㎞ほどあります。
大きく3つのエリアに分かれており、各エリアそれぞれに見どころがあります。
入口に近いほうから第1エリアです。
第1エリア
「キノコ岩」や「生姜岩」が集中しています。
有名な「燭台岩」や「プリンセスヘッド」は第1エリアにあります。
第2エリア
野柳地質公園のシンボルともいえる「クイーンズヘッド」があります。
他にも「象岩」「天女の靴」「地球岩」といった見どころがあります。
第3エリア
野柳地質公園の真ん中から、岬の先端までのエリアです。
「瑪伶鳥石(マリンバード)」「豆腐岩」「蜂窩岩」などが有名です。
3つのエリアに分布している計36か所の見どころをくまなく回るには、それなりの時間と体力が必要になります。
野柳地質公園への行きかた
台北の郊外にある野柳地質公園には、電車では行くことができません。
路線バスか旅行会社のオプショナルツアーで行くとよいでしょう。
路線バス
台北駅から
台北駅から野柳地質公園へ行く場合は、國光客運の台北駅バスターミナルから1815番の金山方面行きのバスに乗ります。
台北駅からの所要時間は1時間20分です。
淡水駅から
MRT淡水駅からから野柳地質公園へ行く場合は、862番の基隆方面行きのバスで野柳地質公園へ行くことができます。
淡水駅からの所要時間は1時間30分です。
その他
そのほかの場所からも野柳行きのバスが出ているので、野柳地質公園のホームページでご確認ください。
1. 台北(台北駅(国光))から野柳へ ― 国光客運バス(No.1815)/所要時間1時間20分/料金98元
2. 台北(台湾電力ビル)から野柳へ ― 基隆客運バス(No.1068)/所要時間1時間/料金87元
3. 淡水から野柳へ ― 基隆客運バスまたは淡水客運バス/所要時間1時間半/料金90元
4. 基隆から野柳へ ― 基隆客運バス/所要時間40分/料金30元
引用元:野柳地質公園 FAQ
オプショナルツアー
「バスに乗って自力で行くのは、ちょっと難しそうだな~」という人は、旅行会社が実施しているオプショナルツアーに参加してみてはいかがでしょうか。
野柳地質公園のツアーは、JTBやHISなど国内大手の旅行会社では積極的にツアーを開催していないので、VELTRA(ベルトラ)あたりを利用するとよいでしょう。
先日ベルトラも株式上場をしたので、もはや大手なのかもしれませんが……。
ツアーの料金を抑えたい場合は、台湾のツアー会社KKdayもオススメです。
ただし、簡単な英語が必要になる場合があるので、英語アレルギーの人は覚悟しておきましょう。
もっとも、今の時代は「Google翻訳」さえあれば、どうにでもなりますけどね……。
台北郊外へ行くのであれば、あわせて九份や十分といった郊外の観光地を一緒に巡るのもオススメです。
おきのすけの場合は、ベルトラ経由で日本語ができるドライバーの車を1日チャーターして野柳地質公園へ行きました。
【VELTRA】台北 貸切観光チャーター<日本語ドライバー>
野柳地質公園を観光してみた
野柳地質公園に到着
野柳地質公園へ行った当日は、チャーターした車の運転手さんに朝早くホテルへ迎えに来てもらいました。
運転手さんが用意してくれた車は、なんとBMW! マジか!!
おきのすけは車に酔いやすい体質なのですが、BMWの乗り心地のよさのおかげで全く酔いません。ラッキー。
台北のホテルからBMWで走ること1時間くらいで、野柳地質公園に到着しました。
まずは「售票處」と表示されているチケット売り場で、入場チケットを購入します。
まだ朝早い時間だからか、窓口がすいていますね。
大人1人の料金は80元(当日のレートで280円くらい)でした。
子供(6歳以上から12歳未満まで)は半額の40元です。
チケットの裏面には、野柳地質公園の全体マップが載っています。
あまり詳細には記載されていないので、これだけを頼りに公園内を回るのは心もとないですね。
チケット売り場の左手にあるスロープを登ると、インフォメーションセンターがあります。
中に日本語のパンフレットがあるので、時間があったらもらっておきましょう。
インフォメーションセンター内のトイレは、チケット売り場の横や公園内のトイレよりもキレイなので、利用しておくとよいでしょう。
インフォメーションセンターの横と公園の入り口の手前に、見どころについてのマップがあります。
公園の中にはあまり案内表示がないので、このマップをスマホで写真に撮っておきましょう。
公園内で見るべきポイントが分からなくなったときに、見直すことができて便利ですよ。
野柳地質公園に入園
野柳地質公園の入口です。
係員にチケットを見せて、いよいよ中へ入ります。
入口を抜けてしばらく進むと、野柳地質公園のマスコットがいました。
なかなかファンキーな髪形ですね。
公園内でたくさん見ることができる蜂の巣岩がモチーフになっています。
マスコットの近くに「女王頭2(クイーンズヘッド2)」というオブジェがありました。
聞くところによると、あまりにも女王頭(クイーンズヘッド)の人気がすごいので、そのレプリカを置いたのだとか。
おきのすけが大好きなクイーンのセカンドアルバムと同じようなネーミングで、ちょっとテンションが上がりました。
先へ進むと展望台がありました。
展望台の頂上から、野柳地質公園が一望できるようになっています。
頂上まで登るには、けっこうな段数の階段を登らなければなりません。
登り終えた先には絶景が待っています。がんばって登りましょう!
展望台の頂上から眺めた景色です。これはスゴい!
地球上の景色とは思えない不思議な風景が広がっていて圧倒されました。
まるでSF映画のセットのようです。
このような不思議な形をした岩々が、自然の力で作られたとは信じられないですね。
まさにアンビリーバボーです。
この景色を見ることができただけでも、台湾へ来た甲斐がありました。
展望台からは「野柳岬」までが一望できます。
今日は天気が良いので、眺めは最高です!
いざ女王頭(クイーンズヘッド)へ
まずは、野柳地質公園の1番の見どころの「女王頭(クイーンズヘッド)」へ向かいます。
なんでも、クイーンズヘッドは大人気のため、写真を撮りたい場合は行列に並ばなければならないのだそうです。
団体客が並び始める前に、いそげ~。
クイーンズヘッドへ向かう途中で、「台湾岩」を見つけました。
写真の左側に映っているのが台湾岩です。たしかに形が台湾島に似ていますね。
看板や標識などが何もないので、オジサンが写真を撮っていなかったら危うく見逃すところでした。
台湾岩と道を挟んだ逆側には、「海蝕壺穴」が広がっています。
海蝕壺穴というのは、風化によって空いていた穴に石が海水とともに入り込んだときに、海水の流動によって石と穴が強くこすれて、穴が壺のように深くなったものです。
ものすごい時間をかけて空いた穴なのでしょうね。
クイーンズヘッドは野柳地質公園の第2エリアにあります。
第1エリアから第2エリアへ行くまでには、何本かの短い橋を渡らなければなりません。
野柳地質公園は地続きの半島なのですが、波に侵食されて陸地のところどころに溝ができているため、このような橋がかけられています。
遠目から見ると、断崖絶壁の上に道が敷かれている様子がよく分かりますね。
女王頭(クイーンズヘッド)に謁見
第2エリアへ着くと、クイーンズヘッドへの順路が示されていました。
やはりクイーンズヘッドだけは特別扱いのようですね。
視線を先にやると……あ~、やっぱりクイーンズヘッドと写真を撮りたい人たちが並んでいる。
でも、まだ時間が早いからか、長蛇の列ってわけではないな。
おきのすけが列に並んだときは前に10人くらいしかいなかったので、待ち時間はそれほどでもありませんでした。
列の先頭に係員がいて観光客をテキパキとさばいていくので、けっこうすぐに撮影の順番が回ってきます。
写真撮影の際は、写真に写る人しかクイーンズヘッドに近づくことができません。
撮影をする側の人は、順番待ちの列の先頭の位置から撮影をすることになります。
被写体から少し離れたところで撮影をすることになるので、列に並んでいる間に望遠で撮影する準備をしておくとよいでしょう。
クイーンズヘッドの手前に、足形の印があります。
この足形の位置に立って撮影してもらうと、クイーンズヘッドがキレイに映るようです。
この足形は撮影者側にも描かれています。
奥さんにクイーンズヘッドとの2ショットを撮ってもらったあとに、目の前でクイーンズヘッドを撮影しました。
ずっと写真でしか見たことのなかったクイーンズヘッドを、こんなに間近で見ることができて超感動です!!
これほどまでに美しい自然からの贈り物が、あと数年で見ることができなくなってしまうかもしれないというのは、とっても残念ですね。
なお、撮影の際にモタモタしていると、係員のおじちゃんに「早くしなさい!」と注意されるので、撮影をする場合は一瞬で撮りましょう。
クイーンズヘッドには、列と逆方向からは近づくことができないようになっています。
うっかり逆方向から近づこうものなら、係員のおじちゃんにスゴい剣幕で怒られます。
係員のおじちゃんは、列の整理に命を懸けている感じです。
その他の見どころ
クイーンズヘッドとの謁見を無事に済ますことができたので、その後はゆっくりと公園内を散策することにしました。
野柳地質公園には、クイーンズヘッドの他にもたくさんの奇岩や見どころがあります。
どれも見ていて飽きないですね。
こちらは「象岩」です。
岩が象の顔のように見えることから、その名がついたそうです。
潮の満ち引きの状態によっては象に見えないこともあるようですが、いまは象に見えますね。
「花生石(ピーナッツ岩)」です。
たしかに、真ん中の岩がピーナッツのように見えますね。
「仙女鞋(天女の靴)」です。
野柳の伝説に出てくる天女が、うっかりと靴を置き忘れてしまったのだそうです。
なんだか、かわいい伝説ですね。
横から見たほうが靴に見えます。
ちなみに、仙女鞋は別名で「サンダル岩」とも呼ばれています。
サンダルと言われると、天女が一気におばちゃんのような感じになってしまいますね……。
今後、「つっかけ岩」なんて呼ばれることがないように祈ります。
真ん中に映っているのが「地球岩(玉岩)」です。
自然の力のみで、このような丸い岩ができるというのはスゴいですね。
右上に映っている岩も特徴的なので、いずれ何かしらの名前がついてもおかしくなさそうです。
これら「象岩」「花生石(ピーナッツ岩)」「仙女鞋(天女の靴)」「地球岩(玉岩)」は、一か所に固まっています。
ボーっと眺めていると、天女の靴にしか気がつかないおそれがあるので、注意して見てみましょう。
おきのすけは、奥さんに教えてもらうまで気がついていませんでした……。
奇岩の並ぶ公園内に、1つの銅像が立っています。「林添禎像」という漁師の銅像です。
1964年の3月、この野柳の地で海に落ちた学生を助けるために、林添禎という漁師が自らの危険をかえりみずに海へ飛び込みました。
しかし、不幸なことに林添禎は大波に呑み込まれてしまい、学生とともに帰らぬ人となってしまいました。
そのことを聞いた当時の総統だった蒋介石が、自分を犠牲にして人を助けようとした林添禎の勇ましい功績を称えるため、この銅像を建てたのだそうです。
なんだか切ないお話しですね。
こちらは「節理」という岩層の裂け目です。
岩体の割れ目のうち、割れ目の両側にズレが見られないものを節理というそうです。
割れ目の両側にズレが見られるものは「断層」といいます。
おきのすけには難しくて、よくわかりません……。
第3エリアの入り口付近まで進むと、「瑪伶鳥石(マリンバード)」と呼ばれる岩がありました。
鳥が後ろを向いているように見えることから、マリンバードと名付けられたようです。
おきのすけには、振り向いたダルメシアンのようにも見えます。
そろそろ見学終了
奇岩に夢中になっていたら、あっという間に1時間以上が経過していました。
そろそろ、チャーターした車の運転手さんと約束した時間です。
もう少し公園内を見て回りたいけど、今日は予定が詰め詰めなんだよな~。
少し名残惜しかったものの、野柳地質公園を後にすることにしました。
今回の旅行で見て回れなかったところは、また台湾へ来たときのお楽しみにしておきます。
ひとまず憧れのクイーンズヘッドと記念写真を撮ることができたので大満足です。
野柳地質公園を観光するときの注意点
赤い線を越えない
野柳地質公園には、ところどころに赤い線が引かれています。
この赤い線は「安全上、この線から外に出てはいけませんよ~」という合図です。
写真を撮るのに夢中になったりして、うっかりと赤い線を越えてしまうことがないようにしましょう。
このおじちゃんは、ギリギリセーフですかね。
なお、赤い線を越えてしまった場合は、警備員に大きな音の笛をビーっと吹かれて注意されます。ちょっと恥ずかしいですね。
岩に触れない
岩に触ると風化や破壊が進んでしまうため、手や体で岩に触れないように注意しましょう。
このお姉さんは、残念ながらアウトかな~。
もちろん、岩に登るなどの行為は言語道断です。
みんなが大切にしているものを、軽い気持ちで傷つけたりしないようにしましょうね。
野柳地質公園では2009年に中国本土の旅行客が岩壁に落書きをして、台湾のメディアで大きく取り上げられたことがあります。
落書きをした男性は63歳だったというから驚きです。ちょっと軽率にもほどがありますね。
天候に注意
野柳地質公園は海にせり出している形になっているため、風が強いときがあります。
おきのすけが訪れた日は天気がバツグンに良かったのですが、とても風が強かったです。
帽子やカツラを飛ばされないように注意しましょう。
雨が降ると暴風雨になることもあるようなので、天気の悪い日には訪れるのを避けたほうがよいかもしれません。
ただ、晴れたら晴れたで日射しを遮るものが全くないので、それはそれで大変なのですが……。
靴に注意
野柳地質公園は地面がデコボコとしているので、スニーカーで訪れるのがベストです。
滑りやすいところや水たまりなどもあるので、間違ってもヒールなんて履いて行ってはいけません。
ハイキングをするような感覚で行くと良いと思います。
野柳地質公園の観光のまとめ
クドいようですが、野柳地質公園には女王頭(クイーンズヘッド)が健在なうちに、ぜひ1度見に行っていただきたいです。
自然が作り上げた芸術に感動しますよ。
おきのすけは1時間ちょっとしか野柳地質公園にはいませんでしたが、できれば2時間くらいは見て回りたかったです。
これから野柳地質公園に行く人は、時間に余裕を持って行くことをオススメします。
野柳地質公園は九份や十分へのアクセスが容易です。
旅行会社のオプショナルツアーを利用して、効率よく観光地を巡りましょう。
【KKday】でオプショナルツアーを探す
今後、おきのすけが野柳地質公園のあとに巡った観光地を順次アップしますので、これから台湾へ旅行に行く方の参考になれば幸いです。
ひとまず、以上!
~つづく~
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海外旅行先でスマホやタブレットを使うと、高額な通信料を請求されそうで不安じゃありませんか。
特に家族や友人と一緒に海外旅行へ行く場合は、1台の海外用WiFiをレンタルして共有すれば、通信料が圧倒的におトクになりますよ。
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