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【家系図作りに】戸籍で先祖を調べる方法~自分のルーツを探る

はい。おきのすけです。

みなさん、先祖を調査してますか~……なんていうと、ちょっとアヤシイ香りがしますが、読み進めてもツボを買わせたりしないのでご安心を。

戸籍をさかのぼると、江戸時代末期あたりまでの先祖をたどれることをご存知でしょうか。

おきのすけの場合は、江戸時代の天保12年(西暦1841年)生まれの先祖の父親の名前まで調べることができました。約200年前に生きていたご先祖様です。

今まで名前も知りませんでしたが、そのご先祖様のDNAが脈々と自分へ受け継がれているのだと思うと、なんだか感慨深いものがありますね~。

江戸時代末期から明治時代あたりまでの先祖であれば、役所へ戸籍を請求することにより自分で調べることができます

そこで今回は「先祖を調査する方法」についてお伝えします。

先祖をたどることができたら、家系図を作ってみるのも楽しいですよ。さあ、あなたも自分のルーツを探る旅に出てみませんか。

先祖を調査する方法

自分 → 親 → 先祖の順で戸籍をさかのぼります。

自分の戸籍をさかのぼる

先祖を調べるためには、まず自分の戸籍をさかのぼる必要があります。具体的には、自分が生まれた時までの戸籍を取得します。

戸籍は本籍地の役所へ請求します。居住地の役所では請求できません。本籍地が分からない場合は、居住地の役所へ「本籍地の記載を希望する」として住民票を請求すれば確認することができます。

請求方法には「役所の窓口で請求する方法」と「役所へ郵送で請求する方法」の二通りの方法があります。

役所の窓口で戸籍を請求する場合は、役所で備え付けの申請書に記入して窓口へ提出します。本人確認書類(運転免許証や健康保険証など)と手数料(後述)が必要です。戸籍は即日で交付されます。

役所へ郵送で請求する場合は、必要書類を郵送してから1~2週間くらいで戸籍が届きます。本籍地の役所が近場であっても郵送で請求することができます。平日に休みが取れないような人には郵送での請求がオススメです。

途中で転籍(本籍地を移すこと)をしている場合は、従前の本籍地へ請求することになります。

親や先祖の戸籍をさかのぼる

自分が生まれた時まで戸籍をさかのぼったら、次は親の戸籍をさかのぼります。父母のどちらについてもさかのぼることができます。

自分の戸籍の父母の欄に、父母それぞれが婚姻前に入っていた戸籍の本籍地が記載されていますので、その本籍地の役所へ父母の出生までの戸籍を請求します。

親の戸籍を出生までさかのぼったら、次は祖父母の出生までさかのぼり、その次は曾祖父母の出生までさかのぼり、その次は……と順番にさかのぼっていくと、いずれ江戸時代末期から明治時代あたりの先祖にたどり着きます。限界までたどってみましょう

請求する戸籍

戸籍にはいくつかの種類があります。先祖を調査するにあたって必要な戸籍は以下のとおりです。

謄本を請求する

「抄本」ではなく「謄本」を請求してください。なお、抄本と謄本の違いは以下のとおりです。

抄本:原本の内容のうち、その一部を抜き出して証明したもの(戸籍に在籍している人の一部のみが記載される)

謄本:戸籍の原本全体の内容をそのまま証明したもの(戸籍に在籍している全員が記載される)

抄本だと戸籍に入っている一部の人しか記載されないので、自分のルーツを探る旅にはふさわしくありません。

除籍と改製原戸籍

先祖をたどるためには現在の戸籍のみならず、除籍(じょせき)改製原戸籍(かいせいげんこせき)の請求が必要になります。除籍と改製原戸籍とは以下のようなものになります。

除籍:戸籍に在籍している者が、婚姻や死亡等などで全て除かれ、誰も在籍しなくなった戸籍のこと

改製原戸籍:戸籍法の改正などにより戸籍の様式等が改められた場合に、改められる前の戸籍のこと

請求に必要な手数料は以下のとおりです。

現在の戸籍:450円

除籍・改製原戸籍:750円

ちなみに改製原戸籍は、現在の戸籍(現戸籍:げんこせき)と区別するために「はらこせき」と呼ばれることがあります。

郵送での請求に必要なもの

郵送で請求する際に提出が必要なものについては、請求先の各役所のホームページに記載されています。どの役所でも必要なものはだいたい同じです。

申請書

各役所のホームページからダウンロードが可能です。申請書の書式は役所によってマチマチです。たいていは記載例がありますので、それを参考に記入してください。

戸籍の請求理由については「家系図作成のため」と記載しておけばよいでしょう。

手数料

現金ではなく定額小為替証書を使用します。現在の戸籍は450円、除籍・改製原戸籍は750円の定額小為替証書を用意する必要があります。

定額小為替証書は郵便局で購入できます。購入の際、定額小為替証書1枚につき手数料が100円かかります。

なお、事前に手数料の総額は分かりません。少し多めに定額小為替証書を同封しておきましょう。余った場合は返却してもらえます

適当な枚数で足りるかが不安な場合は「手数料の金額が分かり次第、ご連絡をお願いします」というようなメモを同封しておきましょう。その場合は役所から連絡を受けた後に、あらためて定額小為替証書を郵送することになります。

身分証明書

運転免許証や健康保険証、旅券(パスポート)など身分証明書の写し(コピー)が必要です。健康保険証については別の本人確認書類も必要とする役所もあるので、必ずホームページで調べるようにしてください。

返信用封筒

返信用封筒には切手を貼り付けておきます。急ぎの場合は速達料金分の切手を貼っておけば素早く対応してくれます。

返信用封筒に記載する住所は、同封する身分証明書の住所と一致させなければなりません。

戸籍に折り目をつけられたくない場合は、返信用封筒を角形2号にしましょう。おきのすけは神経質なので、いつも角形2号封筒を使用しています。

ひとまず補足
古い戸籍を取り寄せるときは枚数が多くなりがちなので、角形2号封筒を使用する場合は120円切手よりも140円切手にしておくと安心です(角型2号封筒は第一種郵便物の定形外郵便物・規格内にあたり、郵便料金は50g以内で120円、100g以内で140円となっています)。

余分な切手代は支払いたくないという人は、120円切手を貼って返信用封筒の左下に「不足料金受取人払い」と赤字で記載しておきましょう。郵便料金が不足した場合は、戸籍と一緒に郵便料金不足の旨が記載されたハガキが届きます。

不足金を支払うためには、そのハガキに不足分の切手を貼って返送するか、もしくは郵便局へ行って支払わなければなりません。おきのすけは不足金を支払う手続きが面倒なので、いつも少し余裕を持たせて140円切手を貼り付けています。

その他

不明点などについて役所から電話連絡がくることがあります。平日の日中でも電話を確認できるように、申請書には携帯電話の番号を記載しておきましょう

戸籍調査にあたっての豆知識

戸籍を調査するにあたり、以下を知っていると調査がスムーズに進むかもしれません。

請求できるのは直系尊属のみ

戸籍をさかのぼって調査できる先祖は直系尊属のみです。直系尊属とは父母・祖父母・曾祖父母のように自分よりも前の世代で、直通する系統の親族のことをいいます。

たとえば、叔父や叔母は直系尊属にあたりません。叔父や叔母について調査をしたい場合は、叔父や叔母に委任状を書いてもらう必要があります。

請求した戸籍に請求者の名前が載っていない場合

先祖を調査していると、先祖が転籍(本籍地を移すこと)をしていることがあります。

転籍により請求した戸籍に請求者(あなた)の名前が載っていない場合は、請求の際に「請求者が戸籍に記載されている先祖の直系親族であることを確認できる資料」が必要になります。

それまでに取得した戸籍が資料になりますので、役所の窓口で戸籍を請求する場合は持参しましょう。郵送で請求する場合は、それまでに取得した戸籍のコピーを添付しましょう。

請求先の役所が分からない場合

市町村の合併により本籍地の市町村が消滅している場合、戸籍は合併後の市町村で保管されています。同様に地名の変更があった場合も、地名変更後の役所で保管されています。

インターネットで元の市町村名や地名を検索して変遷を調べることで、請求先の役所を特定することが可能です。インターネットで調べても請求先の役所が分からない場合は、近隣の役所や都道府県に確認してみましょう。

古い戸籍がない場合

戸籍をさかのぼりたくても、古い戸籍がない場合があります。以下に代表的な事情を挙げます。

廃棄処分による場合

除籍の保存期間は、平成22年5月まで法律によって80年間(改製原戸籍は種類により100年)と定められていました。そのため、保存期間の過ぎた除籍や改製原戸籍を廃棄してしまっている役所があります。聞くところによると、都市部ほど廃棄が進んでいるそうです。

平成22年6月からは、除籍と改製原戸籍の保存期間が150年に変更されています。

災害などによる焼失の場合

昔の日本は木造住宅が大半だったため、たびたび大規模な火災が発生していました。役所が火災に巻き込まれて戸籍が焼失したこともあるようです。

大正12年には関東大震災で発生した火災により役所も被害を受け、多くの戸籍が焼失しています。

第二次世界大戦で空襲を受けた地域では、保管されていた戸籍を焼失した役所も少なくありませんでした。

おわりに

自分のルーツを探る旅はいかがでしたでしょうか。今まで知らなかった先祖の名前を知るだけでもワクワクしませんか。

古い戸籍は家を単位として作られているため、1つの戸籍に祖父母、父母、兄弟、甥、姪、孫など多くの人が記録されていて、こんなに先祖がいるのかと驚いたかもしれませんね。

ひととおり先祖の戸籍を手に入れることができたら、ぜひ家系図も作ってみてください。なかなか大変な作業ではありますが、作成すると自分のルーツが一目瞭然になります。

Googleマップで先祖が住んでいた土地を調べてみるのも面白いですよ。

ひとまず、以上!

ひとまずまとめ

戸籍を調査していくなかで若くして亡くなった先祖がいたりすると、「このご先祖様のかわりに、自分がしっかりと生きなければ」なんて気が引き締まったりするから不思議です。

普段の生活で先祖を意識するようなことはありませんが、自分にたくさんの先祖がいることを知ったら、なんだかとても嬉しくなりました。

なんとなく孤独を感じている人には、先祖の調査をしてみることをオススメします。たくさんの先祖が見守ってくれていると思うと、一人じゃないって思えるかもしれません。