はい。おきのすけです。
今回は40代で初めての台湾・台北旅行記の第14弾として、「國父紀念館」へ行ったときの様子をレポートします。
観光客にとっての國父紀念館の見どころといえば、なんといっても「衛兵交代式」ですね。
もっとも、國父紀念館の見どころは衛兵交代式だけではありません。
噴水のショーがあったり、台北101の撮影スポットだったり、台湾の歴史を学ぶこともできたりと、國父紀念館はいろいろな楽しみ方ができる施設なんですよ。
それでは、國父紀念館を訪問したときのレポートを開始します。
👇前回訪問した「台北101の展望台」のレポートはコチラ。
👇台湾・台北旅行記の第1弾はコチラ。
目次
國父紀念館とは
國父紀念館(グオフージーニエングアン)は、孫文の生誕100周年を記念して建設された施設です。
つまり、國父紀念館の「國父」とは孫文のことを指します。
孫文は1911年に清(中国)で勃発した辛亥革命の中心人物で、2000年以上も続いた中国の君主制に終止符を打ち、共和制の中華民国を建国した人です。
ちなみに、清が滅んだ時の皇帝が、「ラストエンペラー」こと愛新覚羅溥儀です。
おっさん世代なら、映画が話題になったのを覚えているのではないでしょうか。
【入場料】
無料
【営業時間】
毎日9:00~18:00
※公園は24時間開放
【休業日】
旧正月の大晦日と元旦
その他、機械のメンテナンス日など
【アクセス】
MRT板南線「国父紀念館駅」
4番出口から徒歩5分
【公式サイト】
https://www.yatsen.gov.tw/
台北101から國父紀念館へ
かき氷を食べて冷えた体を温めがてら、台北101から國父紀念館へ歩いて行くことにしました。
👇前回の記事はコチラ
【台湾旅行記】台北101の展望台は旅行後半に~割引チケット情報も(3日目②)
台北101からの行き方はとても簡単で、台北101の西側にある大通り(市府路)を北に向かって歩き、台北市政府の正面から延びる道(仁愛路四段)へ左折するだけです。
この台北市政府の正面から延びる道は、台北101の隠れた撮影スポットです。
左に微風南山(Breeze NAN SHAN)の48階建て高層ビル、右にグランドハイアット台北を従えた都会的な写真を撮影することができます。
台北市議会の前を通り過ぎてしばらく歩くと、國父紀念館のある中山公園にたどり着きます。
このあたりは「忠孝」と「信義」というショッピングエリアに挟まれていることもあってか、街並みがキレイに整備されていますね。
中山公園に入ってみると、めちゃくちゃ広い!
なんと、中山公園の総面積は11ヘクタールもあるのだとか。
そして、ぜんぜん日影がない!!
さっきまで体が凍えていたのに、公園を歩いていたら汗びっしょりになっていました。
國父紀念館に到着
はい、到着しました。こちらが國父紀念館です。
率直な感想としては……デカい。
台北101も大きかったですが、國父紀念館も想像していた以上に大きいです。
國父紀念館の高さは30.4メートルもあります。
唐の建築様式に倣った黄色い屋根が目を引きますね。
力強く反り返った庇も特徴的です
國父紀念館は、縦と横がそれぞれ100メートルの正方形になっています。
台北101の展望台から眺めると、その様子がよく分かりますよ。
國父紀念館の噴水ショー
正面入口の手前にある池では、1時間に1回のペースで噴水が上がります(お昼と夕方を除く)。
音楽も流れる噴水ショーになっているので、國父紀念館へ行かれる際はぜひ楽しんでみてください。
朝 8:30 9:30 10:30
昼 13:30 14:30 15:30 16:30
夜 19:00 20:00
國父紀念館は台北101の撮影スポット
國父紀念館のある中山公園は、台北101の撮影スポットとしても知られています。
のどかな中山公園の風景と、近代的な台北101が対照的な面白い写真になりますね。
撮影場所を工夫すれば、「國父紀念館越しの台北101」なんてインスタ映えな写真も撮影することができます。
年末に実施される台北101のカウントダウン花火も、國父紀念館からキレイに見えるそうですよ。
國父紀念館へ入場
國父紀念館の正面入口には、大きな扁額が掲げられています。
この「国父紀念館」という字は、蒋介石が書いたのだそうです。
國父紀念館の中へ入ると、正面に巨大な孫文の銅像がありました。
日本の銅像は立っていることが多いので、座っている像なのが新鮮に感じます。
この孫文の坐像の高さは、8.9メートルもあるのだとか。
8.9メートルというと、6人制のバレーボールコートのエンドラインの長さと同じくらいです。
この坐像が飾られているメモリアルホールは、高さ20メートルの吹き抜けになっています。
なお、ホール内では脱帽するのが決まりなので、帽子をかぶっているときは脱ぐようにしましょう。
孫文は、台湾では「孫中山」と呼ばれるのが一般的です。
この「中山」という名前(正確には号(称号))は、日本が由来になっています。
なんでも、孫文が日本に亡命していたときの住居の近くに「中山」という名字の人の邸宅があり、その門に掲げられていた表札の「中山」という文字を孫文が気に入って、自らを「孫中山」と称するようになったのだとか。
台湾には各地に「中山」という地名や駅名、通りなどがありますが、全てこの孫文の中山に由来するものなのだそうです。
國父紀念館の衛兵交代式を見学
國父紀念館でぜひ見たいのが衛兵交代式です。
多くの観光客が、この衛兵交代式を見るために國父紀念館を訪れます。
衛兵交代式というのは、孫文の坐像を警備している衛兵さんが交代する儀式です。
毎日9:00から17:00まで、1時間ごとに約10分間の交代式が行われます。
おきのすけが國父紀念館の中へ入ると、ちょうど衛兵交代式が始まるところでした。
孫文の銅像に向かって左側の通路から、3人の衛兵さんが登場しました。
3人で動きを合わせて、一歩ずつゆっくりと中央へ歩いて行きます。
衛兵交代式では、それまで孫文の坐像を警備していた2人の衛兵さんと、新たに登場した3人の衛兵さんのうちの2人が交代します。残りの1人は先導役のような感じです。
交代の儀式は、衛兵さんたちが動きを合わせて靴で床を踏み鳴らしたり、華麗な銃剣さばきでリズミカルに音を立てたりして、ちょっとした団体演技のようになっています。
孫文の坐像の前での交代式を終えると、交代した2人と先導役の1人が一緒になって、またロボットのような動きでホール左側の通路へ戻ります。
ひととおり衛兵交代式を終えて、そそくさと帰る衛兵さんたち。
警備していた衛兵さんの中には、もしかしたら「ずっとトイレをガマンしてたんだよ~」なんて人もいるかもしれませんね。
警備中の衛兵さんは、前を向いたまま直立不動でまったく動きません。
そのため、新たに警備に就くことになった衛兵さんの着衣の乱れを、スーツ姿の世話役の男性が直していました。
衛兵さんは次の交代が来るまでの1時間の間、瞬きすら許されないと聞きます。とても大変なお役目ですね。
國父紀念館で台湾の歴史を学ぶ
國父紀念館 の中を見学していると、1階の東側に「國父史跡展覧室」という展示ブースがありました。
こちらには孫文の生涯の歩みと、各時期にまつわる資料が展示されているようです。
せっかくなので、軽く見学してみることにしました。
南方熊楠の日記帳に残した、孫文のサインが展示されていました。
二人は孫文がロンドンに亡命していたときに出会い、たちまち意気投合して毎日のように互いの祖国の将来や夢について熱く語り合うようになったのだとか。
「海外逢知音」と書かれたサインは、孫文がイギリスを離れる際に熊楠との別れを惜しんで記したものだそうです。
数年後に孫文と熊楠が和歌山で再会したときに撮影された写真も飾られていました。
展示物には日本語の説明文がないため、詳しいことは分かりません。
しかし、孫文が革命家として活動していた時代の空気のようなものは感じ取ることができました。
國父紀念館の中には、孫文のグッズを販売している売店があります。
なのに売店のみならず、自動販売機でも孫文グッズが販売されていました。
自動販売機では、孫文の絵はがきやピンバッジなどが販売されていました。
孫文仕様のセロテープなんかもあります。
國父紀念館から中正紀念堂へ
國父紀念館の中と周辺を一通り見て回ったので、そろそろ次の観光地へ向かうことにしました。
次なる目的地は、中正紀念堂です。
中正紀念堂も國父紀念館と同様に、衛兵交代式が人気の施設です。
もともとの計画では國父紀念館を訪れる予定ではなかったため、図らずも衛兵交代式をハシゴすることになりました。
とはいえ、台湾三大観光名所の1つといわれる中正紀念堂へ行かないわけにはいきません。
「よし、お次は中正紀念堂に行くか!」と思ったものの、台北101で購入したおみやげが重たく感じるようになってきたので、いったん荷物を置きに台北駅のホテル(パレデシンホテル)へ戻ることにしました。
國父紀念館のまとめ
かき氷で冷えた体を温めるために訪れた國父紀念館でしたが、思ったよりも楽しむことができました。
なんといっても全て無料で楽しめるのがいいですね。
そのうえ、館内はエアコンが効いていて涼しいし、トイレも綺麗で文句なしです。
國父紀念館は衛兵交代式が素晴らしいのはモチロンですが、台湾(中華民国)の歴史を学ぶことのできる施設でもあります。
学生の頃にテスト対策で暗記した知識が、リアルな資料によって蘇ってくるという体験は、なかなか楽しいものでした。
さて、次回は台北のホテルに立ち寄ってからの中正紀念堂です。
よろしければ引き続きお付き合いください。
ひとまず、以上!
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