はい。おきのすけです。
今回は40代で初めての台湾・台北旅行記の第10弾として、おきのすけが「九份」を訪れたときの様子をレポートします。
夕方から夜にかけての幻想的な九份の風景をバッチリ堪能してきましたので、九份を訪れる際の参考になれば幸いです。
👇前回の「金瓜石周辺」の旅行記についてはコチラ。
👇台湾・台北旅行記の第1弾はコチラ。
九份とは
「九份」は台北北部の山間にある、台湾を代表する観光地です。
現地の読み方で九份は「ジォウフェン」と発音します。近くの観光地の「十分」の日本語読み(ジュウフン)と紛らわしいですね……。
十分についてはコチラの記事をご参照ください。
【台湾旅行記】台北の十分瀑布(十分の滝)は吊り橋がスリル満点!(2日目②)
【台湾旅行記】十分でランタン飛ばしにチャレンジ!(2日目③)
【台湾旅行記】十分でオススメのご飯は河邊牛肉麺の小籠湯包(2日目④)
九份は一時期、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」の舞台のモデルなのではないかと噂され、日本でも大きく話題になりました。
赤い提灯に彩られた、レトロで幻想的な街並みが日本人観光客に大人気です。
日本だけでなく、世界各国からも観光客が訪れています。
台湾へ旅行に行くなら1度は訪れておきたい超人気スポットですね。
九份の入り口に到着
金瓜石から車に乗ること約10分。九份の入り口に到着しました。
「車」と言うのは、VELTRA(ベルトラ)経由で1日チャーターした車のことです。
【VELTRA】セダン/バン貸切観光チャーター <日本語ドライバー>
車のドライバーさん曰く、「九份はスリが多いから、くれぐれも荷物には気をつけて」とのこと。
ボディバッグを体の前に持って、気を引き締めながら車を降ります。
ここでドライバーさんにもらった九份のマップを確認。
現在はマップ左下の「基山街(ジーシャンジエ)」という通りの入り口にいます。
基山街を道なりに進むと、やがて「豎崎路(スゥチールゥ)」という階段状の路地と交わります。
豎崎路の階段をしばらく下ると、「千と千尋の神隠し」のモデルだと噂されたお茶屋さんが現れます。そこが九份観光のハイライトといえる場所です。
ひととおり九份の観光が終わったら、豎崎路の階段を下り切った先にある駐車場でドライバーさんと合流する約束になっています。
基山街へ突入
人が多いことは覚悟していたものの、実際に九份の入り口まで来ると「うへ~、マジか~」ってウンザリするくらいに人が多いです。まるで休日の竹下通りではないか……。
とはいえ、ここまで来てノコノコと引き返すわけにもいきません。
異国で見るセブンイレブンの看板に勇気づけられながら、意を決して人混みの中へ飛び込みます。
九份のメインロード「基山街」はアーケード街になっています。
道の両側に食べ物屋さんやおみやげ屋さんが所狭しと連なっていて、とても賑やかな雰囲気です。
こういう雑多な感じ、嫌いじゃありません。
臭豆腐にチャレンジ
基山街へ入るやいなや、食べ物が腐ったようなニオイが……。
台湾名物「臭豆腐」のお店がありました。
「九份は入った瞬間にクサイ」って聞いていたけど、コレが原因か!
せっかくなので、九份を訪れた記念として臭豆腐を食べてみることにしました。
臭豆腐は主に「揚げ」「焼き」「煮込み」の3種類があって、なかでも「煮込み」のニオイが最も強烈なのだそうです。
こちらの「九份第一家」さんの臭豆腐は「煮込み」。あたり一帯に何とも言えない複雑なニオイを放っています。
初めて臭豆腐を食べるのに、煮込みで大丈夫かな……。
「これも旅の思い出だ!」と勇気を出して食べてみたところ……なんとウマイじゃないですか!
その名のとおり腐った食べ物のような酸っぱいニオイがするものの、口に入れると嫌な感じはありません。
なんか、ニオイの強いブルーチーズみたいに、ヤミつきになりそうな感覚……。
つけ合わせの白菜の酢漬け(泡菜)が口直しになって、最後まで飽きることなく完食することができました。
九份へ行ったら、ぜひ臭豆腐で思い出作りをしてみてください。
基山街の散策
念願の臭豆腐を食べた達成感を味わいながら、引き続き基山街の散策を続けます。
「阿雲傅統切仔麺」という魚の団子スープで有名なお店を見つけました。
新鮮なサメやイカを使ったプリップリの魚団子(つみれ)が人気の老舗です。
少し先に「魚丸伯仔」という、同じく魚団子で有名なお店もありました。
すぐ近くに人気店が連なっているんですね。
しばらく歩くと、オカリナの音色が聞こえてきました。
お店のお兄さんがカーペンターズの「Top Of The World」を演奏しています。
優しい音色を耳にして、人混みで荒んだ気持ちが癒されました。
「花生捲」を堪能
先へ進むと、若い女の子たちが群がっているお店を発見。
なんだなんだ。
どうやら「花生捲」というスイーツのお店のようです。各国共通で若い女の子はスイーツが大好きですね。
そういえば、十分老街にも花生捲のお店があったけど、美味しそうだったなぁ。
ちょっと食べてみるか。
花生捲というのは、薄いクレープ生地にピーナッツの粉を敷いて、その上にアイスクリームを乗せて春巻きのようにしたスイーツです。
お味のほうはというと……ピーナッツの粉末がバニラアイスとマッチして、とっても美味しいです!
本来はアイスと一緒に刻んだパクチーも巻くようなのですが、うまく店員さんに伝わらなくてパクチー抜きになってしまいました。
おきのすけも奥さんもパクチーが大好きなんだけどな~。残念。
基山街から豎崎路へ
それからしばらく道なりに進むと、アーケードが終わって十字路に出ました。
ここが「豎崎路」と交わるポイントのようです。基山街の通りを左から右へ階段が貫いています。
右へ曲がって階段を下りると、「千と千尋の神隠し」のモデルと噂された「阿妹茶樓 (阿妹茶酒館:アーメイチャージョウグァン)」というお店があります。このお店の景色が九份観光のハイライトです。
左へ曲がって階段を登ると「阿柑姨芋圓(アーガンイーユーイェン)」という、九份へ来たら必食のスイーツ店があります。こちらも九份観光で外せないお店です。
ドライバーさんにもらったマップでいうと、黄色い丸印の地点になります。
ひとまず左右のどちらにも行かないで、このまま直進してみようかな。
十字路を直進すると、すぐ先に「九份茶坊」というお茶屋さんがありました。
九份茶坊は九份で一番古いお茶屋さんだそうです。ドライバーさんが「九份でお茶を飲むなら、九份茶坊が一番おすすめ」と言っていました。
お茶の品質もさることながら、お店の雰囲気が素晴らしいのだそうです。
ただ、それなりにお値段が張るそうではありますが……。
阿柑姨芋圓で休憩
あまり時間とお金に余裕がないため、九份茶坊でのお茶はあきらめて、九份で必食のスイーツ店「阿柑姨芋圓」を目指すことにしました。
先ほどの十字路へ戻って、豎崎路の階段を登ります。
路幅が狭いうえ、路上にお店の看板が置いてあったりして、下りてくる人とすれ違うのに一苦労です。
狭くて急な階段と格闘すること数分で、ようやく阿柑姨芋圓に到着しました。
豎崎路の階段を登り切った頂上付近にお店があります。
足腰の弱った年配の方がこの階段を登るのは、少し厳しいかもしれませんね。
阿柑姨芋圓は九份で一番古い「芋圓」のお店で、1969年創業の老舗になります。
芋圓というのは、タロイモの粉と小麦粉を練ったものを、茹でてお団子にした食べ物です。
お店のレジの奥に広いイートインスペースがあり、たくさんのお客さんで賑わっていました。
さっそく食べてみたところ、自然な甘みの白玉ぜんざいのような味です。
お団子は白玉と違って、キュキュッと歯ごたえがあります。台湾の人たちには、この「QQ」がたまらないんでしょうね。
思ったよりも量が多くて、お腹がいっぱいになりました。
これで1カップがたったの45元(当日のレートで約180円)だというから驚きですね。
ちなみに、阿柑姨芋圓のイートインスペースの窓から見える景色は絶景です。
阿柑姨芋圓へお立ち寄りの際は、ぜひ美しい風景も楽しんでください。
いざ、阿妹茶樓へ
さてと、「九份で食べたいものリスト」に挙げていた阿柑姨芋圓で食べることができたし、いよいよ阿妹茶樓(アーメイチャーロウ)を見に行こうかな~。
阿柑姨芋圓のイートインスペースから裏路地を抜けて、豎崎路の階段へ戻ります。
豎崎路の階段を下りると、人・人・人! とにかく人だらけです!! うげ~。
とはいえ、自分もそのうちの1人なんだから仕方がないか……。
阿妹茶樓の近辺は、押すな押すなの大混雑です。
ひとまず阿妹茶樓の手前の道を左に曲がって、「海悦楼観景茶坊」というお茶屋さんのほうへ向かいます。
海悦楼観景茶坊は、阿妹茶樓を撮影するベストスポットと言われているお店です。
三階建てのお茶屋さんで、テラス席から阿妹茶樓の美しい外観を堪能できることで知られています。
同業他社の撮影スポットとして有名というのは、なかなか複雑な気持ちになりそうですね……。
阿妹茶樓とご対面
海悦楼観景茶坊の入り口の手前で後ろを振り向くと……はい、これが九份観光のハイライト「阿妹茶樓」です。
ガイドブックの写真そのまんまですね。九份へ行ったら、阿妹茶樓を見ずには帰れません。
せっかくなので、海悦楼観景茶坊のテラス席でお茶を飲みながら眺めようと思いましたが、海悦楼観景茶坊の入り口にロープが張られていてお店に入ることができませんでした。
海悦楼観景茶坊の入り口付近はこんな感じです。すごい人混み。
みんな人を避けながら、できるかぎり手を上に伸ばして阿妹茶樓を撮影しています。
なんか、日本人ばかりのような気が……。
徐々に日が暮れてきて、阿妹茶樓の提灯に明かりが灯り始めました。
もはや「千と千尋の神隠し」の湯婆婆湯屋のモデルかどうかなんて、どうでもいいくらいに美しい風景です。
これは一見の価値がありますよ。
悲情城市周辺
もう少し暗くなってからの阿妹茶樓も見てみたかったのですが、混雑の中ずっと同じ場所に居座り続けるのも気が引けたので、ひとまず階段の下まで移動することにしました。
阿妹茶樓はお店自体も人気があるのか、入り口に行列ができています。
こちらは九份が注目されるキッカケとなった1989年製作の台湾映画「悲情城市」の撮影で使われたお店の前の階段です。
この階段も、よく台湾のガイドブックで見かけますね。
残念なことに、人が多くて階段が見えませんが……。
夕暮れの街にぼんやりと浮かぶ提灯が、とても幻想的で絵になります。
なんだか夏の終わりのような切ない気持ちになってきました。
とにかく目に映るもの全てが美しい。
自然と涙がこみ上げてきます。……病んでるのかな。
港にも明かりが灯り始めました
しばし、時を忘れて海岸線をボーっと眺めます。
すっかり夜が更けました。暗くなるにつれて観光客の数もうなぎ上りです。
夜の阿妹茶樓も撮影したかったのですが、あの人混みをかき分けて階段を再度登る気力が湧きません……。
そろそろ帰ろうかな。
さよなら九份
帰り道の途中で出会った猫ちゃん。
キミは毎日こんなに素敵な景色を眺めているのね。
台湾は猫ちゃんが多くて幸せ。
豎崎路の階段を下り切ったところにある派出所。
なぜかジャッキー・チェンの映画「ポリス・ストーリー/香港国際警察」を思い出しました。ここは台湾だというのに……。
このあと、近くの駐車場でチャーターした車のドライバーさんと合流して、おきのすけの初めての九份観光は終了しました。
九份観光の注意点
ここからは、九份を観光するにあたって事前に知っておくと良い情報や注意点について述べます。
楽しい旅行にするためにも、特に防犯対策には注意してくださいね。
トイレが大混雑
九份にはいくつかの公衆トイレがありました。ただ、どこのトイレも混雑していて、トイレの外まで行列ができていました。
しかも、あまり清潔ではないうえに和式です。お茶屋さんなどを利用する人は、お店の中でトイレを済ませておいたほうが良いでしょう。
なお、トイレには紙を期待しないほうが賢明です。水に流せるポケットティッシュを持参して行くことをオススメします。
スリに注意
台湾は治安の良い国ですが、九份や夜市など観光客が集まるところにはスリがいます。
特に夕方から夜にかけての九份は、年末の上野のアメ横のように大混雑なので、スリにとっては格好の稼ぎ場所のようです。
聞くところによると、日本人観光客を狙ってわざわざ中国から台湾へ出稼ぎにくるスリもいるのだとか。おそろしすぎる……。
体の前にバッグを抱えて持ったり、ジーンズの後ろポケットに財布やスマホを入れないなど、最低限の注意は払いながら観光を楽しみましょう。
おきのすけのスリ対策グッズをまとめた記事はコチラ。
雨対策を万全に
九份は1年間のうち200日以上も雨が降ると言われている地域です。
台北は晴れていても九份では雨が降っていたりするので、濡れて汚れても良い服装で訪れることをオススメします。
雨が降ると階段が滑りやすくなるので、スニーカーを履いて行ったほうが安心ですね。
九份の狭い道で傘をさして歩き回るのは大変なので、雨の日はレインコートやポンチョを持っていくと良いでしょう。
レインコートやポンチョの中にバッグを入れてしまえば、スリ対策にもなります。
気になるお店は早めにチェック
夜の景観が人気の九份ですが、お店は19時〜20時くらいで閉まってしまうところが多いです。
そのため、遅い時間に九份を訪れる場合は、気になるお店を早めにチェックしておくことをオススメします。
台湾の日没時間は、夏場が18時〜19時、冬場が17時〜18時くらいです。
夏場に日没の時間を狙って九份へ行く人は、ひととおり目当てのお店を回ってから夕暮れの阿妹茶樓を拝めるように計画するとよいでしょう。
九份観光のまとめ
過去に日本が統治していた時代があるためか、九份は異国の地なのにノスタルジーを感じさせるものがあります。
昭和の時代を生きた人であれば、どことなく懐かしさを感じることでしょう。
ちょっと残念なのは、日本人観光客に「ナイト九份」への人気が高まりすぎていて、夕方から夜にかけてワンサカと人が溢れていること。
九份へ行くなら夕暮れ時がおすすめですが、人混みが苦手な人は心して訪れるようにましょう。
九份の観光を堪能したあとは、本日の最後の目的地である「饒河街観光夜市(ラオホージエグアンクアンイエシー)」へ向かいます。
よろしければ、引き続きお付き合いください。
ひとまず、以上!
~つづく~
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