はい。おきのすけです。
みなさん、個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」してますか~。
絶大な節税メリットが得られる制度ですから、まだ始めていないという人は早めの加入を検討しましょう。
40代や50代からでも、iDeCoのメリットは十分に受けることができますよ。
iDeCoの概要についてはコチラをご参照ください。
今回はおきのすけが利用している楽天証券でのiDeCoの始め方についてお話しします。
iDeCoに興味を持ったら、ぜひチャレンジしてみてください。
申込書を請求する
まずはiDeCoの加入申込書を入手しましょう。
楽天証券の場合は、楽天証券のウェブサイトから申込書を請求することができます。
申込書請求ボタンから申込書の請求手続きを開始します。
ナビゲートにしたがって氏名、住所、連絡先などの個人情報を入力していけば請求は完了です。
楽天会員の場合は、個人情報の入力を簡略化できてラクですね。
しばらくすると郵送で申込書類一式が届きます。おきのすけの場合は1週間くらいで届きました。
申込書を請求する際の注意点
職業を間違えないように
職業によって申し込みに必要な書類が異なるため、自分の職業を選択する際に間違えないようにしましょう。
自営業者、フリーランス、学生など
【第2号被保険者】
会社員や公務員、私立学校教職員など
【第3号被保険者】
専業主婦(主夫)やパートタイム労働者など
おきのすけのようなサラリーマン(会社員)は「第2号被保険者」ですね。
途中で基礎年金番号や掛金の引落金融機関を入力する欄がありますが、その場で分からなければ後日郵送で届く申込書類一式に記入すればOKです。
「ネットに基礎年金番号のような重要な個人情報を入力するのは抵抗がある」という人は、あとで申込用紙に記入するようにすれば安心ですね。
掛金の納付方法を決めておく
掛金の納付方法を「銀行引き落とし」と「会社経由で支払う(給与天引き等)」のどちらにするかを聞かれるので、事前に決めておく必要があります。
おきのすけの周りでは「会社経由で支払う」にしたという人は聞いたことがありません。
まあ、会社に引き落としを頼むのは気が引けますものね……。おきのすけも自分の銀行口座からの引き落としにしています。
ちなみに、自分の銀行口座から掛金を引き落とす場合、掛金について所得控除を受けるためには、年末調整のときに国民年金基金連合会から届く掛金払込証明書を会社へ提出するか、もしくは自分で確定申告をする必要があります。
それに対して給与天引きにした場合は、会社が自動で手続きをしてくれます。
そう聞くと給与天引きの方が楽なんじゃないかと思うかもしれませんが、自分の銀行口座から引き落とす場合も、毎年会社から配布される年末調整の書類に掛金の総額を記入して証明書と一緒に提出するだけなので、それほど大変な作業ではありません。
楽天証券の総合取引口座について
申込書の請求手続きの途中で、楽天証券の総合取引口座を同時に申込むこともできます。
楽天証券の総合取引口座を開設すると、iDeCoの資産運用状況を楽天証券のウェブサイト上で確認することができるようになるので便利です。
もっとも、楽天証券の総合取引口座を開設しなくても、JIS&T社という会社のウェブサイトでiDeCoの資産運用状況を確認することができます。
なので、楽天証券の総合取引口座を作るか否かはお好みで選んでください。
楽天証券の総合取引口座を作る場合は「特定口座を開設する・源泉徴収あり」にしておくと、証券会社が年間の損益を取りまとめて納税をしてくれるので、自分で確定申告をする必要がなくなります。
証券会社に口座を作るのが初めての人は、「特定口座を開設する・源泉徴収あり」にしておくのをオススメします。
おトク情報:マネーブリッジについて
楽天証券の総合取引口座に加えて楽天銀行にも口座を開設して「楽天証券 マネーブリッジ」というサービスを申し込むと、楽天銀行の普通預金に年0.10%の優遇金利が適用されます。
おきのすけが楽天証券に口座を作ったのは、このマネーブリッジが大きな理由の1つです。
年0.10%って、大手の銀行の100倍の金利です(2018年5月時点)。そこらの定期預金よりも高い金利ですね。
もし大手の銀行に眠らせている余剰資金があったら、楽天証券・楽天銀行・マネーブリッジの「楽天コンボ」を設定して、楽天銀行の口座へ一部の資金を移動してみましょう。それだけでも立派な資産運用です。
楽天証券の口座開設、楽天銀行の口座開設、マネーブリッジの申し込みは、いずれも無料ですることができます。
デメリットは何もないので、特にこれから資産運用を始めようと考えている人は、この機会にまとめて手続きをしてしまうことをオススメします。
資産運用は始めるときの手続きが一番面倒なので、iDeCoを足掛かりに一網打尽にしてサッサと終わらせてしまいましょう。
申込書類が届いたら
会社員は会社に必要書類へ記入してもらう
自営業やフリーランスの人はiDeCoへの加入手続きを自分のみの作業で完結できますが、会社員の場合は会社に必要書類へ記入してもらわなければなりません。
そのため「会社に内緒でコッソリiDeCoを始める」ということはできません。
自分の資産運用について会社に協力してもらうのは気が引けるかもしれませんが、会社には法令でiDeCo加入者への協力義務が定められているので嫌な顔はしないはずです。安心して気軽に協力をお願いしてください。
具体的には、楽天証券から届いた申込書類一式の中に「事業所登録申請書 兼 第2号加入者に係る事業主の証明書」という書類があるので、それを勤務先の総務や人事など担当部署に提出して記入してもらいます。
申込書類一式に勤務先の担当者へ向けた記入例が同封されているので、それも一緒に提出しましょう。勤務先の担当者が手続きに慣れていれば数日で記入してくれると思います。
なお、用紙左上の「1.申出者の情報」の欄には自分で記入・捺印する必要があるので忘れないようにしましょう。
自分で申出書へ記入する
勤務先に「事業所登録申請書 兼 第2号加入者に係る事業主の証明書」を記入してもらったら、次は自分で「個人型年金加入申出書」に必要事項を記入します。
記入例にしたがって記入すれば難しいところはありません。
申出書の2枚目に掛金引落口座の金融機関の届出印を捺印するのを忘れないようにしましょう。
申込書類に不備があると手続完了までに必要以上に時間がかかってしまうため、間違いや記入漏れがないか何度か見直しをしましょう。
必要書類への記入を終えたら
必要書類への記入を終えたら、同封されていた返信用封筒に必要書類を入れて楽天証券に返送します。
申込書類の送付状に同封が必要な書類が記載されているので、返送前に必ず確認をしましょう。
特に、本人確認書類のコピーの同封をお忘れなく。運転免許証は裏面のコピーも必要です。
楽天証券に返送書類が届くと、その旨についてメールで連絡があります。
その後は楽天証券から国民年金基金連合会に書類が送付されて、加入審査等が行われることになります。
楽天証券へ書類を返送してからiDeCoへ加入が認められるまで1ヶ月~2ヶ月くらいかかります。おきのすけの場合は2ヶ月かかりました。
手続きが完了するまでの時間を使って、iDeCoでどの商品を運用するかを決めておきましょう。
加入審査が完了したら
加入審査が完了すると、以下の3つの書類が届きます。大切に保管しておきましょう。
②口座開設のお知らせ(JIS&T社)
③コールセンター/インターネットパスワードの設定のお知らせ(JIS&T社)
通常は月の中旬頃に書類が届くようです。月の下旬になっても届かない場合は、翌月の中旬頃まで気長に待ちましょう。
ちなみに、JIS&T社(日本インベスター・ソリューション・アンド・テクノロジー株式会社)というのは、確定拠出年金制度における記録関連運営管理業務および付帯サービスの提供をしている会社です。
略称は「ジス・アンド・ティ社」と読みます。
なお、初回の引き落とし金額が掛金の2ヵ月分となっているケースがあるので、①個人型確定拠出年金確認通知書の内容をキチンと読んでおきましょう。
3つの書類が届くまで2ヵ月かかった人は、初回の引き落とし金額が2ヵ月分になっている可能性が高いです。
掛金は毎月26日(休日の場合は翌営業日)に引き落とされるので、口座の残高に注意しましょう。
引落日に口座の残高が足りなかった場合、後日に追納するということはできません。
初期設定
楽天証券に総合取引口座を持っている人
「口座開設のお知らせ」と「コールセンター/インターネットパスワードの設定のお知らせ」が届いたら、楽天証券に総合取引口座を持っている人は初期設定をしましょう。
楽天証券のウェブサイトにログインして、トップページ右上から「確定拠出年金 iDeCo(イデコ)」のタブを選択し、確定拠出年金のトップ画面で「iDeCo口座開設済のお客様」を選びます。
初期設定の画面が表示されるので、JIS&T社から届いた「口座開設のお知らせ」と「コールセンター/インターネットパスワードの設定のお知らせ」を参照し、「口座番号(加入者口座番号)」と「インターネットパスワード」をそれぞれ入力します。
ただ、 JIS&T社から書類が届いた直後に初期設定をしようとすると、「口座番号もしくはインターネットパスワードが間違っています。再入力してください。」というエラーメッセージが表示されて、登録をすることができない場合があります。
これは、楽天証券とJIS&T社とのデータ連携が行われるのが毎月15日より2営業日後(15日が土日祝日の場合は翌営業日より2営業日後)のため、JIS&T社から書類が届いた直後だとデータ連携が完了していないためです。
初期設定ができるようになる日は お申込後のお手続きカレンダーから確認をすることができるので、カレンダーに「初期設定」と記載されている日以降に再度トライしてみましょう。
なお、データ連携が完了した翌日に楽天証券から加入手続き完了メールが届きますので、それを待ってから初期設定を実施すると確実です。
楽天証券に総合取引口座を持っていない人
楽天証券に総合取引口座を持っていない人は、初期設定をする必要はありません。
JIS&T社のウェブサイトから直接ログインしてください。
掛金の配分指定
初期設定を完了すると、掛金の配分指定をすることができるようになります。
掛金の配分指定というのは、毎月の掛金でどの商品を買い付けるかをパーセンテージで決めることです。配分は1パーセント単位で行うことができます。
どんな商品を選んだらよいか分からない人は、ナビゲーションにしたがって初心者向けのページを参考にしましょう。
初心者に向いているバランスファンドの説明や、リスクの許容度に応じたポートフォリオのモデルなどを参考にして、自分で掛金の配分を決めます。
商品選びや配分には頭を悩ませると思いますが、こればかりは自分で運用方針を決めなければなりません。
自分がどれだけのリスクに耐えられそうかなどを徹底的に考えて、自分に最適と思う商品を選びましょう。
もっとも、配分指定をしたら60歳までずっと同じ配分のままでなければならないというわけではなく、配分変更やスイッチングという手続きによって後に配分や商品を変更することは可能なので、必要以上に思い悩むことはありません。
「これから新しいことを始めるんだ」という気持ちで、楽しみながら配分指定ができるといいですね。
配分変更:掛金で買い付ける商品の種類や配分割合を変更すること
スイッチング:積み立ててきた資産の商品の構成などを変更すること
実際の掛金の配分指定はJIS&T社のウェブサイトで行う必要があるのですが、楽天証券の場合は楽天証券のウェブサイト上でJIS&T社のデータを取得することができるので、わざわざJIS&T社のウェブサイトへログインをする必要がありません。
この機能はとても便利ですね。
掛金の引き落とし
掛金は毎月26日(休日の場合は翌営業日)に指定した口座から引き落とされます。
配分指定した商品は、掛金の引落日から13営業日目に発注されます。
なお、楽天証券の場合、初回の掛金拠出日から約4か月が経過しても配分指定をしていない場合は、「楽天・インデックス・バランス(DC年金)」という商品で運用されることになります。
まとめ
会社員の場合は、会社に必要書類へ記入してもらわなければならないのが手間ではありますね。
資産運用を始めるのを会社に知られてしまうのも、なんだか気恥ずかしかったりします。
とはいえ、絶大な節税メリットが得られる制度ですから、iDeCoをやらない手はありません。
仕事だと思って淡々と加入手続きを進めましょう。
ひとまず、以上!
窓口の金融機関を楽天証券に決めて、資料を請求して、会社に書類を書いてもらって、楽天証券に書類を返送して、iDeCoへの加入が認められて、配分指定をして……と、なかなか長い道のりでした。
これからiDeCoに加入しようと考えている人は、加入手続きはお早めに!