はい。おきのすけです。
みなさん、結婚披露宴で主賓挨拶をしたことはありますか~。
おきのすけは40歳を過ぎてから初めて主賓挨拶を経験しました。
いや~、主賓挨拶は友人代表のスピーチとは比べものにならないプレッシャーでしたよ。
このページを見てくださっているのは、おそらく主賓挨拶を依頼されて困っている方ですよね。
おきのすけも主賓挨拶を依頼されてから色々なサイトで調べまくったので、お気持ちはよく分かります!
そこで今回の記事では、おきのすけが主賓挨拶をしたときに意識した心構えや、スピーチ原稿の作り方、練習方法などについてご紹介しようと思います。
目次
結婚式・披露宴の主賓挨拶(スピーチ)の心構え
主賓挨拶を頼まれると、スピーチの内容のことで頭がいっぱいになりますよね。
「早くスピーチ原稿を作らなきゃ」と焦る気持ちはわかりますが、やみくもにスピーチの内容を考え始めると、主賓にふさわしくない内容のスピーチをしてしまいがちです。
そうならないためにも、最初に主賓としての心構えを固めておきましょう。
主役は新郎新婦
主賓に選ばれると、なんだか偉くなったみたいで嬉しいものです。
しかし、披露宴の主役はあくまで新郎新婦であり、主賓は添え物にすぎません。
ここを勘違いをすると、主賓挨拶で「カッコよく見られたい」とか「笑いを取りたい」などという気持ちが強くなり、新郎新婦のためではなく自分のためにスピーチをしてしまいがちです。
あくまで主役は新郎新婦であり、自分は脇役なのだということを忘れないようにしましょう。
あなたは会社の代表者です
あくまで主役は新郎新婦であり、主賓は脇役という立場です。
しかし、新郎新婦が会社の部下ということであれば、あなたは披露宴において会社の代表者という立場にもなります。
つまり、あなたの言動によって、あなたの会社が評価されるのです。
「あんな人が偉いんだったら、たいした会社じゃないな」なんて思われないように、言動には細心の注意を払うようにしましょう。
また、身だしなみについても品格を疑われることのないように気をつけましょう。
披露宴の参加者には年配の人もいるので、流行りのスタイルよりもトラッドな装いにしておくと良いでしょう。
👇主賓としての服装については、こちらの記事で詳しく解説しています。
【実例紹介】結婚式・披露宴に主賓として出席するときの服装
新郎新婦に敬意を払う
たとえ新郎新婦があなたの部下であっても、くどいようですが披露宴の主役は新郎新婦です。
常に新郎新婦へ敬意を払うことを忘れないようにしましょう。
どんなに職場で仲が良かったとしても、新郎新婦をイジって笑いを取るのはやめておいたほうが無難です。
結婚式・披露宴という晴れの日に、人を嫌な気持ちにさせたくはないですよね。
主賓としての品格も疑われかねないので、新郎新婦がバツの悪い思いをするような話をするのは控えましょう。
全力を尽くす
新郎新婦は人生で関わった数多くの人の中からあなたを主賓に選びました。
主賓挨拶という大役を任せてくれた新郎新婦の期待には、何としても応えたいですよね。
結婚式・披露宴の主賓挨拶(スピーチ)の作りかた
主賓挨拶には定型の流れがあります。その流れに沿ってスピーチの原稿を作成すると良いでしょう。
主賓挨拶にふさわしい時間は3分以上~5分以内とされています。
あまり長いとウンザリされてしまいますし、短すぎても「あれっ、もう終わり?」なんて物足りなく思われてしまいます。
人が1分間に話す文字数は300字くらいといわれているので、900字から1500字を目安にして原稿を作成しましょう。
通常、主賓挨拶は乾杯の前に行われるため、ほとんどの招待客がきちんと挨拶を聞いています。
常識のある内容にすることを心がけましょう。
【第1フェーズ】自己紹介・祝いの言葉・僭越の陳謝
【第2フェーズ】エピソードトーク
【第3フェーズ】はなむけの言葉
【第4フェーズ】結びのあいさつ
【第1フェーズ】自己紹介・祝いの言葉・僭越の陳謝
最初に①自己紹介、②新郎新婦・両家への祝いの言葉、③年長者への僭越の陳謝、の3つを述べます。
ここは定型句なので、なにも考えずにひたすら暗記しましょう。
〇〇くん、△△さん、ご結婚おめでとうございます。
そして、ご両家のご親族の皆さまにおかれましては、心よりお祝いを申し上げます。
本日は、このようなおめでたい席にお招きいただいたこと、たいへん嬉しく思っております。
ご年長の方をさしおいてはなはだ僭越ではございますが、ご指名によりお祝いを述べさせていただきます。
どうぞ皆さまご着席ください。
自分の肩書(社長や部長など)についてはスピーチの前に司会者が紹介してくれるので、自分で述べる必要はありません。
スピーチでは新郎新婦を下の名前で呼ぶことになります。
お相手の名前を間違うと大変失礼になるので、思い込みで間違って覚えていないか事前に確認をしておきましょう。
第1フェーズのポイントは、最後に「どうぞ皆さまご着席ください」と言うのを忘れないことです。
主賓挨拶の際は、新郎新婦だけではなく両家の親も起立してスピーチを聞いています。
これを言い忘れると、新郎新婦はまだしも両家の親を立たせたままでスピーチを聞かせることになりかねません。
なお、「どうぞ皆さまご着席ください」と言うときに、新郎新婦だけではなく両家の親にも顔を向けるとスピーチに慣れている感じに見えます。
第1フェーズの定型句を間違えずに言うことができれば、主賓挨拶の半分は成功したようなものです。
なぜなら、この後に続く「エピソードトーク」や「はなむけの言葉」は自分の創作なので、たとえ間違ったとしても誰にも分からないからです。
最初の定型句は決まり文句なので、間違うと皆にバレてしまいます。
【第2フェーズ】エピソードトーク
新郎新婦の仕事ぶりや人柄が分かるエピソードを、自分ならではの視点で話しましょう。
新郎新婦が会社の部下や後輩であれば、新郎新婦の入社時期や第一印象、自分との関係について説明するところから始めるのがオーソドックスです。
新郎新婦との関係が深いのであれば、上司である自分ならではのエピソードを話すと喜ばれますね。
あまり関係が深くない場合は、新郎新婦と仲の良い同期の社員などにリサーチをしましょう。きっと面白い話しを教えてくれることでしょう。
新郎新婦の仕事ぶりについて話す場合は、招待客全員が分かるようにかみ砕いて説明するようにしましょう。
たまに同じ会社の社員にしか分からないようなエピソードを話している人がいますが、会場の一体感を壊してしまっています。
誰にでも分かるように説明できない内容の話しであれば、スピーチのネタとしては避けた方がよいでしょう。
よくありがちな失敗は、会社の概要や業績について長々と語ってしまうことです。
なかには会社の商品やサービスの宣伝までしている人もいます。
会社の話となるとついつい語りたくなってしまう気持ちは分かりますが、はっきり言って誰も会社の話しになんて興味はありません。
第2フェーズではヘタにウケを狙うよりも、会場全体がほっこりとするようなエピソードを心がけましょう。
「笑わせる」よりも「和ませる」という意識を持つと良いと思います。
どうしても笑いを取りたいのであれば、幅広い世代に受け入れられるサザエさん的な笑いか、もしくは自虐ネタにしておきましょう。
エピソードのあとに、お相手の新郎新婦についての褒め言葉を述べるのを忘れずに。
【第3フェーズ】はなむけの言葉
新郎新婦の門出を祝うメッセージを贈りましょう。
披露宴で定番の「三つの袋」の話しなどを贈るのがこのフェーズです。
はなむけの言葉というと「なにか格言を探さなきゃ!」という気持ちになりますが、無理に格言を使うことはありません。
むしろ、自分の実体験に基づく教訓や人生訓などのほうが、リアリティがあって新郎新婦に喜ばれます。
披露宴で使われる格言は言い尽くされているので、招待客に「どこかで聞いたことのある話しだなぁ~」なんて思われるデジャブな格言を贈るよりも、オリジナルの教訓や人生訓を贈ってみてはいかがでしょうか。
男性の場合は、奥さんの尻に敷かれている系の自虐ネタを盛り込んだ教訓や人生訓にすると、幅広く笑いが取りやすいですね。
自分が独身の場合は「夫婦とは~」と偉そうに新郎新婦へはなむけの言葉を贈ったあと、「実はわたくし、結婚していないのですが……」と白状して笑いを誘うのもよいでしょう。
第3フェーズは無理に新郎新婦へアドバイスをしなくても、今後の二人の生活に期待するようなメッセージを贈れば十分だと思います。
【第4フェーズ】結びのあいさつ
第1フェーズと同様に、第4フェーズも定型句です。なにも考えずにひたすら暗記しましょう。
本日は誠におめでとうございます。
結婚式・披露宴の主賓挨拶(スピーチ)の流れ
主賓挨拶において最も重要なのはスピーチの内容ですが、スピーチをする前後の振る舞いも大変重要です。
スピーチの内容にばかり気が行ってしまい、スピーチ前後の振る舞いがグダグダになっている人をよく見かけますね。
堂々とした振る舞いは、スピーチをより輝かせます。
会場の席についたら
会場の自分の席につくと、会場スタッフや司会者が挨拶にやってきます。
もし不明な点があれば、このときに確認しておきましょう。
緊張をほぐすため会場スタッフが飲み物を勧めてくれることがありますが、お酒は控えておいたほうが良いでしょう。
披露宴の始まり
新郎新婦が入場し、いよいよ披露宴が始まります。
司会者が新郎新婦の紹介をしたあと、最初に新郎側が主賓挨拶をします。
新郎側の主賓挨拶が終わったら、すぐ次に新婦側が主賓挨拶をします。
司会者に紹介されたら
司会者に紹介されたら、同じテーブルの招待客に向かって着席をしたまま軽く一礼します。
次にその場で立ち上がり、披露宴の出席者全員に向けて一礼をします。
その後、マイクが置かれている立ち位置までゆっくりと歩いていきます。
胸を張って堂々と歩いていきましょう。
スピーチ開始
マイクの前に立って新郎新婦にゆっくりと一礼します。
その後、会場全体にもう一礼します。
原稿やメモを見ないに越したことはありませんが、見ながらスピーチをしても全く問題はありません。
スピーチの最中は新郎新婦や両家の家族、招待客などへ目線を配りながら、ゆっくりと話すことを心がけましょう。
スピーチ終了
スピーチを終えたら、まず会場全体に向かってゆっくりと一礼します。
次に新郎新婦にも一礼します。
ゆっくりとテーブルの自分の席に戻り、同じテーブルの招待客に向かって一礼します。
以上で主賓挨拶は終了です。
なお、披露宴の最中やお開きのときに新郎新婦の親から「お車代」を渡されるので、丁重に受け取りましょう。
結婚式・披露宴の主賓挨拶(スピーチ)を成功させる秘訣
主賓挨拶を成功させる秘訣は、とにかく練習することです。
遅くとも挙式の1週間前までにはスピーチの原稿を完成させて、ひたすら練習を繰り返すとよいでしょう。
声に出して読む
スピーチの原稿は頭の中で読むだけではなく、実際に声に出して読みましょう。
声に出して読むことで、しゃべりづらいところや流れの悪いところなどの問題点が分かります。
鏡の前で練習する
スピーチを暗唱できるようになってきたら、鏡の前で自分の話す姿を見ながら練習しましょう。
「表情が硬くないか」「笑顔で話すことができているか」「姿勢が悪くないか」など、自分のスピーチを客観的に分析します。
イメージトレーニングをする
挙式会場のウェブサイトを見て、当日のイメージトレーニングをしておくことも重要です。
ウェブサイトには会場の写真が載っていることが多いので、その会場で自分がスピーチをしている姿を何度も想像します。
マイクの使い方に慣れる
当日はマイクを使うことになるので、カラオケボックスで練習をするのもオススメです。
マイクスタンドに向かってスピーチをするよりも、マイクを手にもってスピーチをしたほうが話しやすいです。
カラオケボックスで事前にマイクの使い方に慣れておきましょう。
本番と同じ服装でリハーサル
本番当日と同じ服装でスピーチの練習をするのもオススメです。
スーツで胸やお腹が圧迫されると、声の出方に影響があるかもしれません。
YouTubeを参考に
YouTubeに主賓挨拶の動画がアップされているので、参考にするのもオススメです。
「主賓」というキーワードで検索すると、たくさんの動画を見ることができます。
動画を見ると、みんな堂々とスピーチをしていて「自分には無理かもしれない」などと不安になったりするかもしれません。
しかし、特別なすごいスピーチだからこそ、YouTubeにアップされているのだということを忘れないでください。
そこまでしなきゃならないの?!……と思ったあなたへ
ここまで読んで「そこまでしなきゃならないの?!」と思ったアナタ。
そうです、そこまでしなきゃならないんです!
新郎新婦は自分たちの大切な披露宴の最も重要な役に、あたなを選んでくれたのです。
その気持ちに報いるために、なにがなんでも成功させなければなりません。
たいして練習もせずにスピーチをして失敗したら、新郎新婦に気まずい思いをさせるだけでなく、自分自身も一生後悔することになります。
結婚式・披露宴の主賓挨拶(スピーチ)のまとめ
プレッシャーをかけるようなことも書きましたが、失敗するとトラウマになるくらいに後悔すると思うので、「オレ完璧!」と思えるくらいまで繰り返し練習することをオススメします。
何度も何度も一生懸命に練習すれば、きっと新郎新婦に「頼んでよかった」と思ってもらえる良いスピーチができるはずです。
大丈夫。できますよ。
ひとまず、以上!
主賓挨拶がうまくできると、その後もなにかにつけてスピーチ役にされがちです。
まあ、うれしい悩みではありますけどね……。