はい。おきのすけです。
みなさん、人生を見つめ直してますか~。
「中年の危機」などと言われるように、40歳を超えると「自分の人生、このままでよいのだろうか……」なんて思い悩むこともあるのではないでしょうか。
しかし、ただウツウツと悩んでいても人生が変わることはありません。人生を変えたいのなら、ほんの少しでも何かを変えることが必要です。
そこで、おきのすけが人生を見つめ直すにあたってオススメの本をご紹介します。仕事に追われている40代でも気軽に読める本をチョイスしてみました。
目次
まんがで変わる 仕事は楽しいかね?
原作「仕事は楽しいかね?」を読んだのは、かれこれ10年以上も前。たまたまAmazonで見かけたので、原作への懐かしさもあって目を通してみました。
読んでみた感想としては、原作のエッセンスが簡潔にまとめられている良著ですね。マンガのパートと解説ページの配分がよく、数時間もあれば読み終えることができます。
原作の主人公は35歳の妻子あるビジネスマンの男性でしたが、本書の主人公はカフェで働く32歳のアルバイト店員の女性になっています。
もっとも、本書の主人公が抱えている悩みは「今の境遇に特別不満はないが、漠然とした不安を抱えている」「毎日やりたくない仕事をしているけど、同時にその仕事を失うことも恐れている」という我々オッサン世代にも共通する悩みなので、大いに参考になるところがあると思います。
本書でおきのすけが一番好きなところは、以下の部分です。
現在と比べて「より良く」なるには、「変わる」しかありません。
「変わる」には、何度でも「試す」しかありません。
そして「試す」ことが当たり前になったとき、おそらく皆さんも「単調な毎日」から離れた場所にいるはずです。
引用:まんがで変わる 仕事は楽しいかね? (きこ書房)
普段、おきのすけは「毎日1つ新しいことをする」ということを目標にしています。
「新しいこと」というのは全く特別なことではなくて、たとえば「いつもと違う道で帰ってみる」「入ったことのないお店に入ってみる」「見たことのないTV番組を見てみる」なんて些細なことです。
それを実践することによって「毎日少しでも自分を成長させられればいいな~」と思ってやっているのですが、本書を読んで「あ、『仕事は楽しいかね?』を読んで、『毎日1つ新しいことをする』という目標を立てたんだっけ」と思い出しました。
本書でいう「試す」を「毎日1つ新しいことをする」に変換して実践しようとしたわけですね。
原作を読んでいた当時とは異なり、現在は管理職として部下を束ねる立場です。
部下に仕事が楽しいと思ってもらえるよう、できるだけ若い人たちに裁量や権限を与えて自由にやってもらっているつもりではありますが、部下の中には本書の主人公と同じような悩みを抱えている者もいるかもしれません。
本書を読んだことで「今まで以上に『試す』ことが当たり前にできる職場にしていかなければ!」と、自分を見直す良いキッカケになりました。
適切な時を「待つ」場合、人は臆病になりやすく、「やらない要因」「できない要因」を無意識に探してしまいがちです。
引用:まんがで変わる 仕事は楽しいかね? (きこ書房)
オッサンになると「若い頃よりも臆病になった」と感じるときがありませんか。
年齢を重ねると守るべきものが増えていくので、なかなか若い頃のように勢いだけではチャレンジをしづらいところがありますよね。
とはいえ、「年齢」や「家族」を理由にチャレンジをしないのは残念に思います。
チャレンジといっても「いきなり会社を辞めて独立する」とか大それたことをする必要はなく、「自分の可能性を広げるためのタネを蒔く」といった程度のもので良いのだと思います。
様々なことをやってみてタネを蒔いておけば、いずれ何かの実が成るかもしれません。
どんな実が成るのかは分かりませんが、ちょっと面白そうじゃありませんか?
いずれにせよ、タネを蒔かなきゃ実が成ることはありません。
👇本書の原作はコチラ。
諦める力~勝てないのは努力が足りないからじゃない
シドニー、アテネ、北京と3度のオリンピックに出場し、2001年と2005年の世界選手権で銅メダルを獲得した為末大氏の本。
元アスリートが「諦める」ことをテーマに書いた異色の作品です。
本書はネガティブなイメージを抱きがちな「諦める」という言葉に、ポジティブな意味合いを見出した画期的な本です。
もしかしたら本書の主張は、「諦めなければ夢は叶う」と信じて努力を重ねてきた人には受け入れ難い内容かもしれません。
しかし人生を輝かせるためには、著者が言うように冷静な目をもって自分を見つめなおす必要があるのではないでしょうか。
長年努力を重ねてきたけれど、今ひとつ結果が出ていないという人は、本書を参考に一度立ち止まって自分を見極めてみるのも良いかもしれませんね。
諦めずに努力を重ねることが美徳とされる文化で育った、中年以上のオッサン世代にぜひ読んでいただきたい本です。
白いネコは何をくれた?
本書は「マーケティング理論を使って人生戦略を考える」という本です。
マーケティングというと「難しそう……」と思う人もいるかもしれませんが、本書は小説形式で書かれているためスラスラと読むことができます。
本書は小説を楽しんでいるうちに、自然と人生を変えるマーケティング理論が身に付くようになっています。
人生を変えるマーケティング理論は、「戦略BASiCS」と呼ばれるものです。人生戦略を考えるために必要な要素の頭文字を並べたものが「BASiCS」になります。
「BASiCS」の要素を1つ1つ確認していくことで、最終的に自分の「使命」を定めて腹を括ることができるようになります。
「戦略BASiCS」を使って腹を括ることができたら、あとは立てた戦略にしたがって実際に行動するのみです。
「今のままの人生は嫌だから何とかして変えたいけれど、いったい何をしたら人生が変わるのかが分からない」という人は多いのではないでしょうか。
そんな人のために、本書には付録として実際に「戦略BASiCS」を用いて人生を変えるためのシートが用意されています。
ただマーケティング理論を学んで終わりではなく、実際に人生戦略を立てることができるところまで配慮されているのが嬉しいですね。
人生を変えたいと漠然と悩んでいても、人生は変わりません。
後悔しない超選択術
40代ともなれば、仕事や家庭で大きな選択を迫られることもありますよね。
転職したり家を建てたりなど、一生を左右するような選択をする(した)こともあるかもしれません。
「後悔しない超選択術」は、タイトルの通り「後悔しない選択」をするためにはどうすれば良いかについて、科学的根拠に基づいて教えてくれる本です。
本書には、人が意思決定をする際、知らず知らずのうちに影響を及ぼしている選択のスタイルや習慣、陥りがちなワナなどが詳しく記載されています。
自分では自分の意思で決定していると思っていても、実際には無意識のうちに多くのことから影響を受けて意思決定がなされているのですね。
本書で特に興味深かったのは、「選択肢は多ければ多いほど可能性も広がる」と思いがちだが、実際には選択肢が多すぎると人は思い迷う時間が増え、結局いつも通りの選択(=現状維持)をしてしまいがち、という内容の記載です。
おきのすけは選択肢がたくさんあることは良いことだと思ってきたので、選択肢の多さが逆に選択の幅を狭める方向に作用するという事実に、ちょっとした衝撃を受けました。
本書には「後悔しない選択」ができるようになるために、選択力を鍛えるトレーニング方法も載っています。
普段、自分の選択に後悔することが多い人は、参考にしてみてはいかがでしょうか。
人生を見つめ直したあとは、今後どうしていくかを選択することになると思います。
そのときに「後悔しない選択」ができるよう、事前に本書で学んでおくとよいでしょう。
10年後の仕事図鑑
いずれAIに多くの仕事が奪われるといわれている時代に、自分の生き方をデザインするヒントを与えてくれる本です。
もしかしたら、著者の堀江氏や落合氏の発言や考え方に抵抗のある人もいるかもしれませんね(特に堀江氏……)。
ただ、今後の人生を考えるにあたって、時代の最先端にいる人がどのような考えを持っているのかを知っておいても損はないと思いませんか。
本書では「10年後になくなる仕事・減る仕事」や、逆に「これから生まれる仕事・伸びる仕事」など、50ほどの仕事の未来が紹介されています。
おきのすけは「最近ウワサのAIに仕事を奪われたらどうしよう……」と不安になって本書を手にしました。
ただ、堀江氏が言うには「AIに職を奪われると思っている時点で搾取される側になる」のだそうです。ひ~。
「10年後の仕事図鑑」というタイトルですが、本書は仕事の未来予想よりも、今後の生き方についての指針を示すことに重点が置かれています。
AI時代を生き抜くうえで必要な指針が述べられているので、大いに参考になりました。
本書は堀江氏、落合氏という時代の最先端にいる二人の著書ということもあり、日々の仕事に追われてすっかり世情に疎くなっている人は、取り上げられている話題について行けないかもしれません。
恥ずかしながら、おきのすけは話題について行けませんでした……。いろいろ勉強しなくては!
会社の指示に従って、受け身の姿勢で漫然と仕事を続けている人には少々刺激的な内容かもしれませんが、読んでみて損はないと思います。
おわりに~人生百年の時代を生きる~
「40代は人生の折り返し地点」というように、40代はまだ人生の半分しか生きていないんですよね。
「人間五十年」だった時代なら、残りの人生は10年しかなかったわけです。その時代と比較すれば、まだまだ何でもできる時間がタップリとあるはずです。
今や「人間百年」の時代ですから、まだ人生の折り返し地点にすら至っていないのかもしれません。
将来を悲観して落ち込んでいる暇があったら、明日を変えるために今日を精一杯充実させましょう!!
「四十にして惑わず」なんて言いますが、おきのすけは惑いまくってます。でも、それでいいじゃないですか。
不安は自分を成長させる糧だと思って、無理やりにでも前向きに行きましょう。オッサンだって、まだまだ成長できるはず。
がんばろう、オッサン!